日本IBM、x86サーバー5製品を発表~クラウドソリューションを拡充


 日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は13日、x86サーバーの新製品を発表した。ブレードサーバー「IBM BladeCenter HS23」や、ラック型の「IBM System x3650 M4」といった製品を提供するほか、これらの製品を利用したソリューションも提供開始する。

 「BladeCenter HS23」は、演算能力を62%向上させ、稼働する仮想マシンを20%増やせる新技術「10GbE Virtual Fabric」を統合したブレードサーバー。ブレードサーバーと内蔵ネットワークスイッチを中心に構成された、仮想化基盤向けの事前構成済みソリューション「BladeCenter Foundation for Cloud(BCFC)」において、同製品が利用できるようになった。また、BladeCenter向けのセットアップツール「IBM FastSetup for BladeCenter」により、ブレードサーバーのセットアップを効率化できるとのこと。

 2つ目の「x3650 M4」は、2ソケットのラック型サーバーで、同クラス製品の中では、拡張とアップグレードが最も容易になっているのが特徴。従来製品と比べて2.6倍のメモリ容量、ネットワークパフォーマンスの向上を実現し、仮想化統合による消費電力や運用コストの削減を支援するという。

 さらに、SPECvirt_sc2010ベンチマークでは2ソケットサーバーの最高点を獲得し、TPC-Eでも2ソケットサーバーの新記録を樹立するなど、複数の業界標準ベンチマークで優れた性能を発揮している。加えて、クラウド環境の構築を手助けする「IBM SmarterCloud Entry」を「x3650 M4」上で利用することにより、エンドユーザーからの仮想サーバー利用申請を承認すると同時に環境を作成し使用可能とするなど、ITをすぐに利用できる環境を提供できるとした。

 なお今回は同時に、1Uラック型サーバー「IBM System x3550 M4」、タワー型サーバー「同 x3500 M4」、HPC向けのラック型サーバー「IBM System x iDataPlex dx360 M4」も提供を開始する。

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(石井 一志)
2012/4/13 11:56