IDCフロンティア、セルフポータル型クラウドをRightScale経由で試験提供


 株式会社IDCフロンティアは15日、セルフポータル型クラウドサービスのRightScale経由での試験提供を開始した。

 RightScaleは、米RightScaleが開発するマルチクラウド管理サービス。Amazon EC2のようなIaaSサービスに対して、複数のIaaSにまたがった環境構築・監視・自動スケーリング・移行などが行えるのが特長だ。

 クラウドサービスの利用は年々拡大しており、ユーザー企業が提供するサービスも日本から海外へ、海外から国内へ進出するなど国境を越えた提供形態が増えている。そうした中、国内では2011年11月にIDCフロンティアのクラウドサービスがRightScaleに対応。すでに数千に及ぶ利用者がRightScale経由で360万台以上のサーバーを稼働させているという。海外の利用者からは日本でのサービス展開におけるクラウドサービスとして、IDCフロンティアのサービスが選択でき、国内の利用者は欧米・アジア各国のクラウドサービスと一括したインフラ管理が可能となる。

 今回の試験サービスでは、RightScale経由でクラウドサービスを提供し、ユーザーの意見をフィードバックしてもらうことで、4月に開始予定の正式サービスに向けた開発に生かしたい考え。併せて、クラウドサービスをコントロール可能なAPIも2月17日より試験公開。

 RightScaleとAPIにより、「大量のサーバーを用いた大規模システムの運用管理を少人数で」「国内外のクラウド事業者間やパブリック/プライベートを問わないインフラの統制」「サービスのピークに応じたサーバーの自動拡張・縮退」「OSイメージやアプリ設定のテンプレート化によるサーバー構築の省力化」「外部プログラムからAPIを通じたクラウドサービスのコントロールによる自動運用」などに寄与するとしている。

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