トーヨデンサン、EMCジャパンのエントリーストレージ「EMC VNXe3100」でファイルサーバーを統合


EMC VNXe3100

 EMCジャパン株式会社は7日、中小企業向けユニファイド・ストレージ「EMC VNXe3100」を用いて、愛媛県東部のシステムインテグレータであるトーヨデンサン株式会社が、社内ファイルサーバーを統合したと発表した。

 トーヨデンサンでは、社内ファイルの保管にサーバー内蔵のディスクや外付けHDD、安価なファイルサーバーなどを組み合わせて利用し、容量が不足するたびに新しいストレージを増設するという方式で対応してきたが、この結果管理者の異なるファイルサーバーが乱立。ファイル保管場所の把握が困難になっていたという。また、データバップアップの複雑化や、ファイルへの複数のアクセスによるパフォーマンス低下も問題となっていた。

 そこで、こうした課題を解決するために、2011年6月ごろからファイルサーバーの刷新・統合を計画。ハイエンドストレージで定評のある安心感、手ごろな価格、ストレージに標準搭載されている豊富な機能群、さまざまなストレージプロトコルに対応するユニファイド設計、運用管理のしやすい管理ツール「EMC Unisphere」、容易な導入性といった点を評価し、EMCジャパンの「VNXe3100」を採用した。

 実際の導入作業も、ウィザード機能によりボリュームの作成からサーバーの接続設定までを迅速に行えることもあって、設置・導入を即日で完了。運用面でも、EMC Unisphereの活用により大幅な工数削減を実現したとのこと。またデータ保護と世代管理については、「VNXe3100」に標準搭載されているスナップショット機能を利用し、従来のバックアップソフトや手動によるファイルコピーが不要になったとした。

 なお現在は、最も重要なファイルのみを保管するために「VNXe3100」を使っているが、今後は営業部門や開発部門のファイルサーバー集約も視野に入れており、デュアルコントローラーの構成では96台までディスクドライブを搭載できる拡張性にも期待しているとのこと。さらに、さまざまなストレージプロトコルに対応することから、ファイルサーバーと仮想化ソリューション向けのストレージとして集約することも検討するとしている。

 トーヨデンサンでは、自らの導入経験をもとに、自社の顧客企業に対して「VNXe」の導入を積極的に推進する意向だ。

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