EMCジャパン、フラッシュドライブのみを搭載した統合ストレージ「VNX5500-F」
VNX5500-F |
EMCジャパン株式会社は20日、統合ストレージ「VNXシリーズ」において、すべてフラッシュドライブで構成された統合ストレージ「VNX5500-F」を発表した。OLTPなど、高い可用性と性能要件を必要とする用途での利用を想定しているという。また同時に、スペース効率を高められる高密度ドライブ・シャーシも提供を開始した。価格はいずれも個別見積もりとなる。
「VNXシリーズ」は、SAN/NASどちらの用途にでも対応可能な統合型ストレージで、ミッドレンジSANストレージ「EMC Celerra」とNAS製品「EMC CLARiX」の両ブランドを統合し、国内では2011年2月に発表された。
今回同シリーズに加わった「VNX5500-F」は、Oracle DatabaseやSQL Serverなどの基幹向けOLTP環境の要件である、99.999%の可用性と高い性能要件を同時にみたせるように設計された製品。HDDのみで構成された既存の「VNXシリーズ」と比較すると、パフォーマンスが10倍向上しており、トランザクションを処理するためにかかるコストという観点からは、80%のコスト削減を実現しているという。
また、既存の「VNXシリーズ」が備える、ローカルおよびリモートでのデータ保護やアプリケーション保護、セキュリティ、コンプライアンス機能なども引き続き搭載するとのこと。なおフラッシュドライブは、1ドライブあたり100GBならびに200GBの容量が提供され、最小25ドライブから最大250ドライブまでの増設を行えるとした。
一方の高密度ドライブ・シャーシは、4Uあたり60ドライブを搭載可能。フラッシュ、SAS、ニアラインSASの各ドライブに対応し、特に3TBのニアラインSASドライブを搭載した場合、フロアタイルあたり1.6PBの情報を保存できるようになり、情報保存のための設置面積を最大60%削減できるとしている。