トレンドマイクロ、「Deep Security」との連携に対応したクラウド向けデータ暗号化ソリューション


 トレンドマイクロ株式会社は30日、クラウド向けデータ保護ソリューションの新版「Trend Micro SecureCloud(TMSC) 2.0」を発表した。2012年1月16日より受注・出荷を開始する。

 TMSCは、クラウド上に保存されたデータを暗号化するソリューション。クラウド上に保存されたデータをボリューム単位で暗号化し、セキュリティポリシーに適合したサーバー以外からは、データへのアクセスを受け付けないようにする。

 サーバーにインストールされたTMSCエージェントが、対象サーバーの情報を収集し、セキュリティ対策の実施有無などあらかじめ指定したポリシーを満たしているかどうかをチェックする仕組みで、基準をクリアしていれば、鍵管理サーバーから鍵が発行され、データへアクセスできる。

 新版では、物理/仮想サーバーを包括的に保護できるセキュリティソリューション「Trend Micro Deep Security」との連携を強化。マルウェアに感染したり、コンテンツが改ざんされたりしたサーバーが、重要なデータへアクセスすることを防止できるという。

 また、クラウドサービス事業者がTMSCを利用してセキュリティサービスを提供する場合、ユーザー企業ではなく、サービス事業者自らが鍵管理サーバーを構築・運用する必要があった。しかし今回、トレンドマイクロが運用する鍵管理サーバーを利用して、サービスプロバイダがサービスを提供できるようになるので、サービス事業者は初期費用や運用コストを抑えつつ、サービスを開始可能になったとしている。

 なおトレンドマイクロでは、今後1年間に2億円の販売を目標としている。

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