NTTデータグループ、SAP ERP専用のクラウドサービス「INERPIA/イナーピア SAPホスティング」


 株式会社NTTデータ、株式会社JSOL、株式会社NTTデータ・ソルフィス、株式会社NTTデータ・ウェーブのNTTデータグループ4社は24日、SAP ERP専用のクラウドホスティングサービス「INERPIA/イナーピア SAPホスティング」(以下、SAPホスティング)を発表した。同日より提供を開始している。

 「SAPホスティング」は、すでにSAP ERPを利用中、あるいは新規に導入検討をしている中堅・大企業向けに、SAP ERP環境を提供するクラウドサービス。これまでも、特定の顧客企業向けに個別のサービスを提供してきたが、今回、NTTデータグループのSAP基幹業務向けサービス「INERPIA/イナーピア」のラインアップへ追加し、本格展開を開始するという。

 「SAPホスティング」は仮想化技術を活用するクラウドサービスであるため、ユーザー企業が必要な時に、必要なだけのリソースを提供できる仕組みで、追加リソースも月額費用の追加だけで調達が可能。また、仮想化技術をベースにバックアップサイト構築も容易なことから、災害対策(DR)サイトを容易に構築できる点もメリットとしている。

 さらに、高い可用性が要求される基幹システムでの利用が全体になっているので、高いSLAを提供。従来の運用で発生していたハード更改費用、経年劣化への対応費用、故障対応費用、それらにかかわる管理・検討費用、要員をSLAにそって提供する。

 加えて、国内データセンターと同等の設備を備えた、マレーシアのデータセンターも活用し、海外を含めた運用費用の削減要望に応えるとのこと。運用も日本語と英語に対応し、世界3極体制で、24時間365日の運用サービスを提供する。

 なお、このサービスの利用にするにあたっては、SAP ERP以外の周辺システムについても、ホスティングサービスの提供が可能としている。

 NTTデータグループでは、すでに中堅・中小企業向けERPパッケージ「SAP Business All-in-One」を対象としたクラウドサービス「INERPIA/イナーピア SaaSサービス」を提供しているが、今回「SAPホスティング」をラインアップに加え、SAP ERP向けクラウド事業分野でのビジネスを同ブランドで積極的に展開する意向だ。


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