チケットぴあ、iPadとオンラインストレージ「HiQZen」で座席図案内


 株式会社ソリトンシステムズ(以下、ソリトン)は10日、iPad対応オンラインストレージサービス「HiQZen」を、チケットぴあが採用したと発表した。各種チケット販売店舗「ぴあSTATION」にて、公演の座席図をiPadで案内する。

 常時2万席分のチケットを取り扱うチケットぴあは、全国の公演会場の約5000種類に上る座席図を管理し、チケットを購入する顧客に案内している。主要な会場の座席図は各店舗で保有しているものの、それ以外はカスタマーセンターからFAXで店舗に送るため、FAXの運用コストや、顧客を待たせてしまうことが問題となっていた。

 これらを解決するため、iPadと、座席図を表示する仕組みとしてHiQZenを導入した。

 HiQZenは、iPhone/iPadに対応したオンラインストレージサービスで、自社でサーバー構築・運用することなく、短期間で導入できるのが特徴。PCからドラッグ&ドロップでアップロードするだけで、簡単にiPhone/iPadでファイルを閲覧できるという。

 チケットぴあでは、センター側でPDF化した座席図をHiQZenサーバーに保存。各店舗に配備されたiPadを使って迅速に顧客へ案内する。会場の追加や変更があっても、センター側で一元管理できるため、各店舗に影響を与えずに済むという。

 これにより、独自にサーバー構築・運用する手間が省け、FAXの運用にかかる人件費や通信費を削減。現在は200店舗のうち130店舗への導入だが、今後、順次拡大していく予定としている。

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(川島 弘之)
2011/8/11 15:10