ブランドダイアログ、KDDIらと資本提携。KDDIブランドで「KDDI Knowledge Suite」提供へ

~スマートフォン対応もすすめ、全国に代理店販売網を構築


 業務支援型SaaSサービス事業を手掛けるブランドダイアログ株式会社は8月1日、KDDI株式会社、株式会社エイジアとの戦略提携を発表した。今回の提携では総額4億円の資本提携も実施。提携をもとに、KDDIはブランドダイアログの「Knowledge Suite」のOEM提供を受け、KDDIブランドによる「KDDI Knowledge Suite」として8月2日より提供開始する。

「KDDI Knowledge Suite」サービスイメージ

 ブランドダイアログは、サービス開始2年で1万社の導入実績を持つGRIDYグループウェアを提供する企業。GRIDYグループウェアの拡張機能である、営業支援SFA/顧客管理CRMビジネスアプリケーション「Knowledge Suite(ナレッジスイート)」は、初期費用無料、ユーザー数無制限で、クラウドストレージに蓄積されたストレージ量で課金する完全従量料金と、月固定/年固定の定額料金プランで提供するクラウドサービスです。

 今回の戦略的提携では資本提携も合わせて行われ、ブランドダイアログは、KDDI、イジアを割当先とする総額4億円の第三者割当増資を実施する。増資後の資本金は、2億6720万円(資本準備金2億5730万円)。

 今回の資本提携および戦略的業務提携をもとに、KDDIにはKnowledge SuiteのOEM提供を行うと同時に、ブランドダイアログとKDDIの2社はAndroid向けアプリを共同開発し、法人向けスマートフォンへのプリインストールをはじめ、全国営業体制を構築し、早期の市場拡大を目指す。

 またブランドダイアログは、エイジア主力製品である「WEB CAS」のKnowledge Suiteへのインテグレーションを行い、見込顧客育成エンジンとして今秋に連携サービスをリリースする予定だ。

直販営業と、代理店/OEM営業の販売網を構築する「KDDI Knowledge Suite」のAndroidアプリのアイコンデザイン

 営業面では、Knowledge Suiteの直販営業はKDDI全国ネットワークで網羅。また、法人向けauスマートフォンへのプリインストールにより販売を促進する。ブランドダイアログは新たに、パートナー営業部を設置。Knowledge SuiteのOEM提供や代理店販売網の構築に注力し、パブリッククラウドサービスの販売代理店網を構築するとともにプライベートSaaSの販売代理店網の構築も推進するとしている。

 ブランドダイアログはまた、マルチアプリケーション戦略を推進。有力なSaaS製品と連携し、Knowledge Suiteの付加価値サービスとして、導入企業の課題解決を様々なアプリケーションを通じてシームレスにかつデバイス依存なくご利用できる環境を提供していくという。

 SaaS製品については多くのソフトベンダーより話があるが、これらの製品をKnowledge Suiteを通じて提供することで、統合ビジネスアプリケーションプラットフォームとして活用が可能になるという。これにより、現在企業内で複数運用されている様々なソフトウェアを仕分け・統合し、Knowledge Suiteに一本化することで、高額なカスタマイズを必要とせずに、全機能の連携による業務効率の改善と大幅なコスト削減に貢献するマルチクラウドサービスが構築できるとしている。これらの施策により、3年後にはGRIDY グループウェアで8万社の導入を目指す。

関連情報