SRA OSS、33種のOSSを対象とした新サポートサービス

PostgreSQL専業からOSS全般へ事業を拡大


取締役支社長の石井達夫氏

 SRA OSS日本支社は16日、事業戦略説明会を開催し、「PostgreSQL専業からOSS全般へ事業を拡張する」(取締役支社長の石井達夫氏)と宣言。それに伴い、新たに「OSSプロフェッショナルサービス」を開始すると発表した。

 SRA OSS日本支社では、従来よりOSSのサポートを提供してきたが、メインはPostgreSQLとPowerGresで、これらの販売・サポート・トレーニングで売り上げの85%を占めていた。その他のOSSについても、個別対応という形で1つ1つサポートを提供していたが、それらは売り上げの15%に過ぎなかった。

 これに対して新戦略では「今後は『OSSと共に』というスローガンを堅持しつつ、『PostgreSQLのSRA OSSから、OSSのSRA OSS』へ生まれ変わる」(取締役支社長の石井達夫氏)と説明。2011年度は新たに定めた3年間の中期事業計画の初年度となるが、「PostgreSQLビジネスは継続・発展させつつも、この初年度に非PostgreSQLの15%部分の絶対量を倍にする」と目標を語った。

 PostgreSQLビジネスの継続・発展については、「サポートインフラ(海外拠点も含む)の強化」「ミッションクリティカル用途の高度なサポートに対応」「LPI-Japanとの連携によるトレーニングビジネスの強化」「研究開発体制の強化」などを図っていく。

OSSプロフェッショナルサービスのコンセプト

 一方で新たに「OSSプロフェッショナルサービス」を開始し、非PostgreSQL分野の強化を図る。コンセプトは「利用度、質問の多いOSからミドルウェアを幅広く、手厚く」「これからOSSでシステム構築の方を支援」「ノード数に縛られない利用しやすい契約体系」「ワンストップサポートで利用しやすく」の4点。

 サポート対象のOSSは33種(順次変更・拡張する予定)で、「ヘルプデスク」「障害対応」「情報配信サービス」「ナレッジサービス」を提供する。従来のサーバー単位の課金ではなく、インシデント単位の課金体系を採用し、クラウド環境でも利用しやすくしたのが特徴。メニューはサービス内容やインシデント数に応じて「プロ・Gold」「プロ・Silver」「エントリ」の3種を用意し、「非PostgreSQLのOSSについても、すべてワンストップにサポートを提供する」としている。

サポート対象のOSS

 また、当面は平日9:00~19:00の対応に限るが、海外拠点の時差を利用して24時間365日完全日本語対応サポートも順次始める。また、従来のコンサルティングサービスなどとシームレスに連携しながらサポートを行うほか、IaaS/PaaS向けの展開として他企業とアライアンスも組んでいく予定。

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