福岡ソフトバンクホークスの球団経営にMicrosoft Dynamics CRMを採用

ドーム運営やスポンサー契約などに活用


 福岡ソフトバンクホークスマーケティング株式会社は9日、営業活動履歴の一元管理と営業活動の効率化を目的に、Microsoft Dynamics CRMを導入したと発表した。

 同社は、プロ野球球団「福岡ソフトバンクホークス」のスポーツ施設の経営・管理、各種メディアを利用した映像・音声・データなどのコンテンツ配信サービスなど、営業・マーケティングを展開する企業。

 従来、個々の営業担当者の営業履歴を蓄積する仕組みがなかったため、顧客との関係について把握しにくいという課題があった。また、事業展開上からも「球場広告看板」や「年間指定席」などの商品軸での管理から、さまざまな商品を組み合わせ、個々のスポンサーに「コンテンツを提供する」ソリューション提案へとシフトする必要に迫られていたという。

 このため、営業支援システムとしてMicrosoft Dynamics CRMを導入。営業担当者は、お互いに連携しスポンサー企業へ効果的な提案ができるとともに、それぞれの企業に合わせた個別の柔軟な販売をしながら、正確かつ容易に商品軸・顧客軸での活動履歴・売上把握が可能になるという。スマートフォン連携も実現し、時間や場所を選ばずに必要な時にいつでも情報の入力や確認ができるよう工夫もしている。

 選定にあたっては、現在メール・スケジュール管理に活用しているMicrosoft Outlookと連携することで、普段使い慣れている仕組みの延長線上でCRMが利用できる点を評価した。日本マイクロソフトとCRMソリューションプロバイダのイーシステムが導入と運用開始への技術支援を行った。

 今後、福岡ソフトバンクホークスマーケティングでは、グッズ販売や通販などを手がけるコンシューマービジネス本部や野球興行やイベントを行うドーム運営本部などほかの事業部門にも広げ、前者顧客管理の基幹システムとして全社展開を図る予定。

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