2011年の国内サーバー市場は前年から大幅減、東日本大震災の影響大きく~IDC Japan予測


国内サーバー市場予測:2006年~2015年(出典:IDC Japan)

 IDC Japan株式会社は27日、2011年~2015年の国内サーバー市場予測を発表した。それによると、2010年~2015年の年間平均成長率はマイナス2.3%、2015年の市場規模は3998億円になるという。

 2010年の国内サーバー市場は、前年比6.7%減の4487億円。2009年は世界的な景気後退の影響を受けて同19.2%減と、2001年以降で最大の下げ幅を記録しているが、2010年は多少持ち直している。

 製品別では、情報サービス業向けの出荷が好調で、文教向けに1000台を超える大口案件が多数あったx86サーバーはプラス成長だったが、メインフレームとRISCサーバーが2けたのマイナス成長になったという。

 続く2011年の市場規模は3846億円で、東日本大震災の影響を強く受け、2010年からは14.3%縮小する見込み。

 IDC Japan サーバー リサーチマネージャーの都築裕之氏は、「2011年の国内サーバー市場は、東日本大震災による直接的な被災地のダメージと、電力不足、部品不足、景況悪化といった国内全体に与える影響により、大幅に縮小すると予測している」とコメントしている。

【訂正 5/16】
IDCジャパンより数値の訂正がありましたので、初出時より一部数値を訂正しております。

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(石井 一志)
2011/4/27 13:08