SCS、半導体メモリで構成されたストレージアレイ「V-3000シリーズ」を発売~最大容量は40TB


MLCを採用したViolin 3200シリーズ

 住商情報システム株式会社(以下、SCS)は1日、米Violin Memoryと販売代理店契約を締結し、半導体メモリのみで構成された同社のストレージアレイ「V-3000シリーズ」を国内で販売開始したと発表した。SCSでは、2011年度に20億円の売り上げを目標としている。

 V-3000シリーズは、フラッシュメモリを利用した外付け型のストレージアレイ。「VIMM」と呼ばれる独自のメモリモジュールとハードウェアRAID「vRAID」により、3Uサイズで最大40TBの大容量を提供できる。また、メモリモジュールのホットスワップが可能で、拡張性と信頼性を確保しているという。

 外部インターフェイスとしては、PCI Expressと4Gbps/8Gbps FCをサポートするほか、2011年第1四半期には、10Gigabit EthernetとInfiniBandにも対応する予定。

 ラインアップは、SLCタイプの「Violin 3200シリーズ」と、MLCタイプの「Violin 3100シリーズ」を用意した。前者は1.4GB/秒のデータ転送能力と、25μ秒(ライト)/80μ秒(リード)の応答性能を持ち、25万IOPSの処理性能を実現。1.3TB~10.4TBの物理容量を搭載できる。価格は1420万円(税別)から。

 一方のViolin 3100シリーズは20TB~40TBの物理容量を搭載できる大容量タイプで、1.0GB/秒のデータ転送能力と、25μ秒(ライト)/300μ秒(リード)の応答性能を持ち、15万IOPSの処理性能を備えている。価格は1億160万円(税別)から。

 なおViolin Memoryに対し、東芝が数千万ドル規模の出資を行ったことが、2010年4月に発表されている。

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(石井 一志)
2011/2/1 11:53