宮崎銀行、地銀じゅうだん会の共同システムを採用


 宮崎銀行は4日、基幹系システムを、地銀じゅうだん会の共同システム「じゅうだん会共同版システム」に移行したと発表した。

 同システムは、2001年4月にじゅうだん会各行で合意された地銀共同システムで、八十二銀行の基幹系システム(勘定系・情報系)をもとに、共同システムとしての要件と各行共通ニーズなどを組み込んだもの。第1弾としては、2002年4月から八十二銀行で稼働しているほか、阿波銀行、山形銀行、武蔵野銀行、琉球銀行、つくば銀行ですでに稼働している。

 システム共同化により、実質的な開発力が拡大するため、商品・サービスの開発スピードを迅速化できる点がメリット。多様化する顧客ニーズに、迅速に応えるとともに、システム要員の戦略的な再配置が可能になるという。あわせて、長期的システム投資・経費の削減も見込めるとしている。

 なお、新規業務や機能の開発に際しては、八十二銀行と各行が「システム協議会」で内容を検討し、実際の開発を八十二銀行が担当する。また、システムの運用・管理、アプリケーションの保守作業などは日本IBMがアウトソーシングで請け負う。

 今後は、基幹系システムに加え、銀行業務遂行に必須となる周辺サブ・システムの共同化も進める計画で、2008年9月には新融資支援システムの共同化に合意。2010年4月の八十二銀行に続いて、今回、宮崎銀行でも稼働を開始しているとのことだ。

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