フォーティネット、自社UTMを無線LANコントローラとして利用できるアクセスポイント


FortiAP-220B

 フォーティネットジャパン株式会社(フォーティネット)は15日、IEEE 802.11a/b/g/n対応の無線LANアクセスポイント「FortiAP-220B」を発表した。同社のUTMアプライアンス「FortiGateシリーズ」が無線LANコントローラとなり、セキュリティと管理を一元化できるという。参考価格は11万9000円で、同日より販売を開始する。

 FortiAP-220Bは、無線LANコントローラと連携して利用するシン・アクセスポイント製品。UTMアプライアンスのFortiGateシリーズが無線LANコントローラになるため、既存の同シリーズのユーザーは、低価格でセキュアな無線LAN環境を導入できるほか、管理もFortiGateのWeb GUIから行えるので、慣れ親しんだGUIによる統合的な運用管理を行える。さらに、いったん通信をFortiGateに集約することから、有線・無線LANの環境に対して、一元的なセキュリティを提供できるとした。

 IEEE 802.3af準拠のPoE受電機能を備え、Ethernet経由で給電を受けられる点も特徴で、PoE給電能力を持つUTM「FortiGate-200B PoE」や、一般的なIEEE 802.3af準拠のスイッチと組み合わせれば、電源ケーブルの配線を気にすることなく設置を行える。

 無線機能は、IEEE 802.11a/b/g/nに対応し、2.4GHz帯と5GHz帯、あるいは2つの2.4GHz帯を同時に利用できる。また、IEEE 802.11nは2×2のMIMOで、最大300Mbps、複数通信利用時は最大600Mbpsの高速データ転送が可能とのこと。

 フォーティネットでは、FortiGateシリーズとの連携が図れることから、国内で6万台という同シリーズの販売実績を生かし、既存顧客に対してこのソリューションを紹介するほか、FortiGate-200B PoEとのセットでソリューションとしての販売を進める考え。さらに、他社のアクセスポイント製品からのリプレース、既存LAN環境の無線LAN化なども訴えていくとしている。

 なお、FortiGateシリーズを無線LANコントローラとして利用するためには、OSのアップグレードが必要で、サポート契約を継続している顧客に対しては、無料で新OSが提供される。

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(石井 一志)
2010/10/15 11:00