富士通、仮想化対応を強化したブレードサーバー3モデル

稼働時24dBの静音性を実現したタワー型サーバーも


 富士通株式会社は4日、x86サーバー「PRIMERGY」のラインアップを強化すると発表した。仮想化対応を強化したブレードサーバー3モデルと、待機電力0Wを実現したタワー型サーバー1機種を新たに提供開始する。

 新モデルのうち、ブレードサーバーでは、Xeon 7500番台を搭載する4ソケットのフルハイトモデル「PRIMERGY BX960 S1」と、Xeon 5500/5600番台を搭載する2ソケットのハーフハイトモデル「PRIMERGY BX924 S2」「同 BX620 S6」が発売される。

PRIMERGY BX960 S1PRIMERGY BX924 S2

 BX960 S1は、10Uサイズのシャーシに最大36CPU、288コアまで搭載でき、高いパフォーマンスで幅広い用途に対応可能。メモリも最大32DIMM、512GB(DDR3 1333MHz)の大容量を搭載できるほか、キャッシュラインを複数の拡張RAMボードに配分し、パフォーマンスを向上させる「メモリ・インタリービング機能」にも対応した。

 BX924 S2では、仮想化システム向けに設計されたモデルで、メモリを18DIMM、最大192GB(DDR3 1333MHz)まで搭載できる拡張性が特徴。BX620 S6は、2.5型SAS HDDに加えてSSDの搭載も可能で、中堅企業、大企業における基幹サーバーや部門サーバーなどに適している。

 価格は、BX960 S1が100万円(税別)から、BX924 S2が36万9000円(同)から、BX620 S6が22万2000円(同)から。出荷開始は、BX960 S1とBX924 S2が9月上旬、BX620 S6が8月上旬の予定。

PRIMERGY TX100 S2

 一方、タワー型では、1ソケットのエントリーモデル「PRIMERGY TX100 S2」が提供される。電源オフ時の待機電力0Wを実現し、ランニングコスト削減と、環境負荷低減に貢献できるのみならず、木の葉のふれあう音並みという稼働時24dBの静音性を実現し、オフィス内などでも快適に利用できるという。

 CPUはXeon 3400番台のほか、Core i3-540やPentium G6950、Celeron G1101といったデスクトップPC向けのCPUも選択でき、HDDはSATA HDD(最大2TB)を4台まで搭載可能だ。価格は7万2000円(税別)からで、8月中旬の出荷開始を予定する。

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(石井 一志)
2010/8/4 12:25