McAfee、仮想環境セキュリティプラットフォーム「MOVE」を発表


 米McAfeeは10日(現地時間)、仮想環境のセキュリティソリューションを発表した。

 仮想化環境のセキュリティ管理を最適化するもので、具体的には、最適化フレームワークを提供するプラットフォーム「McAfee Management for Optimized Virtual Environments(MOVE)」の開発を進めている。

 これが実現すると、各ハイパーバイザーベンダーの開発方式を共通化できる。また、各仮想マシンにおけるセキュリティポリシーチェックなどの作業を外へオフロードできるほか、ハイパーバイザー全体の状態に基づいて、各作業のスケジューリングを最適化することも可能という。

 米国・日本ともに2010年第4四半期(10月~12月)に製品リリースを予定するほか、オープンソースをパートナー各社に提供する予定。プラットフォームのオープン化、管理の最適化で運用コストを削減するのが狙いで、「当社とパートナーが活用できるプラットフォームを提供することで、仮想環境向けに特化されたセキュリティを実現していく」(同社)とする。

 なお、MOVEプラットフォーム上で開発された製品の設定・管理を行うユーザーインターフェイスには、セキュリティマネジメントコンソール「McAfee ePolicy Orchestrator(以下、ePO)」を採用。MOVEは仮想マシンのタグ付けを容易にすることで、仮想環境内の場所やそのコンテキストを問わずに、ePOを用いた継続的なセキュリティ管理が実現するとしている。


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(川島 弘之)
2010/6/10 14:11