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NTT Com、横河電機、横河ソリューションサービス、IoT/AI技術により製造業の生産技術高度化を目指す実証実験
2017年10月5日 12:55
NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は5日、横河電機株式会社および横河ソリューションサービス株式会社と、IoT/AI技術を連携させることで製造業における生産技術の向上を目的にした高度EMS(エネルギーマネジメントシステム)の構築に関する実証実験を10月から開始すると発表した。
NTT Comでは、化学業界や紙パルプ業界をはじめ、多くの製造現場では大量生産から多品種少量・変種変量生産へと生産方式の変革が進んでおり、生産設備(プラント)には、製品の種類・生産量・原材料などの変化にも柔軟に対応できる高度な機能が求められていると説明。
その実現方法として、プラント内にある大量のデータを収集するIoT技術や、収集したデータを高速・高度に解析するAI技術に注目が集まっているとして、生産設備(プラント)制御におけるIoT/AI活用の経験を持つNTT Comが、プラントに必要な計測機器や制御システムなどを開発・製造する横河電機、プラント高度化ソリューションなどの提供で実績のある横河ソリューションサービスと共同で、プラント制御の高度化に向けた実証実験を行う。
共同実証実験では、化学業界や紙パルプ業界をはじめとした工場で、電気・ガス・燃料などのエネルギー供給と生産稼働の連携で最大効率化を図る「生産プロセス-動力間連携制御技術」や複数の生産工程間の制御連携を最適化する「生産プロセス間連携制御技術」に、IoT/AI技術を活用し、高度EMSを構築することで、工場全体の最適化を目指す。
横河ソリューションサービスは大規模工場をモデルとした生産制御技術の高度化、横河電機はプラントビッグテータ解析による「生産プロセス間連携最適化システム」の開発、NTT ComはIoT/AI技術を活用した「生産プロセスデータ解析支援システム」の開発をそれぞれ行う。AIについては、NTTグループのAI関連技術「corevo」を活用する。
また、実証実験は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が推進している平成29年度事業「戦略的省エネルギー技術革新プログラム」に、「高度EMSによる生産最適化技術の開発」というテーマで採択されている。
3社では、IoT/AIを活用したプラント制御高度化の技術確立・高度EMSの実用化に向け、実証実験で得られた成果と課題をもとに、横河電機および横河ソリューションサービスが持つ製造業における豊富な経験を活かしてさらなる検証を重ねていくとともに、顧客に最適な生産環境を提供できるよう、技術の早期商用化に向けた検討も進めていく。
また、今回の取り組みについては、10月5日~6日に開催の「NTT Communications Forum 2017」、11月29日~12月1日に開催の「SCF2017/計測展2017 TOKYO」で紹介する。