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SUSE、CephベースのSDSソリューション最新版「SUSE Enterprise Storage 4」

 独SUSEは現地時間8日、Cephベースのソフトウェア定義型ストレージ(SDS)ソリューションの最新版となる「SUSE Enterprise Storage 4」を、12月に一般提供開始すると発表した。

 SUSE Enterprise Storage 4は、オープンソースの分散ストレージソフトウェア「Ceph」のJewelリリースをベースとした商用版ソフトウェア。分散ファイルシステム「CephFS」初の本番リリースとなり、バルクデータやアーカイブデータだけでなく「大規模データ」のストレージ管理に最適なソリューションだとしている。

 用途としては、ビデオ監視、監視カメラ(CCTV)、オンラインプレゼンス/トレーニング、ストリーミングメディア、医療用画像処理、地震処理、ゲノムマッピング、CAD、アーカイブ、仮想マシンストレージ、バックアップデータセットなどを挙げ、これらの用途において、顧客企業はストレージアプリケーションを簡素化し、制限なしに拡張が可能。さらに、ブロック、オブジェクト、ファイルのストレージを対象に、単一クラスタ内で本番ワークロードを実行することで、資本コストと運用コストのさらなる削減ができるとしている。

 このほか、64ビットARMのサポートや、オープンソースのストレージ管理システムである「openATTIC」の使用、ブロックストレージの長距離複製機能とマルチサイトのオブジェクトストレージ複製機能による、データ保護とディザスタリカバリーの向上などを新製品の特徴として挙げている。