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2016年国内クライアント仮想化市場、オンプレミス/サービス/モバイル市場で富士通がトップシェア~IDC Japan調査

 IDC Japan株式会社は31日、2016年の国内クライアント仮想化市場について、国内クライアント仮想化ソリューション(オンプレミス)市場、国内クライアント仮想化サービス市場、国内モバイル仮想化ソリューション市場、国内シンクライアント専用端末市場、国内クライアント仮想化ソフトウェア市場のそれぞれの主要ベンダーの競合状況を分析し、結果を発表した。

 2016年の国内クライアント仮想化ソリューション(オンプレミス)市場の売上額は、前年比27.3%増の5166億円。ベンダー別シェアは上位から順に、富士通、NEC、日立製作所、日本ヒューレット・パッカード(HPE)、IBM、デルとなった。

国内クライアント仮想化ソリューション(オンプレミス)市場 ベンダー別 売上額シェア、2016年(出典:IDC Japan)

 国内クライアント仮想化サービス市場の売上額は、前年比41.2%増の464億円。ベンダー別シェアは上位から順に、富士通、NTTデータ、新日鉄住金ソリューションズ(NSSOL)、日立製作所、NTTコミュニケーションズ、ソフトバンク。

 国内モバイル仮想化ソリューション市場は、164億円、前年比39.4%増で、ベンダー別シェアは上位から順に、富士通、e-Janネットワークス、NTTアイティ、スプラッシュトップ、アールサポート。

 国内シンクライアント専用端末市場のベンダーシェアは上位から順に、日本HP、日立製作所、富士通、デル、レノボ。総出荷台数は20万7000台で、前年比12.2%増と3年ぶりにプラス成長に転じた。出荷台数の産業分野別割合は、金融が20.1%、教育/自治体が19.0%、小売が7.4%、ヘルスケアが1.4%、その他(製造/情報サービス/通信など)が52.1%。順位は前年と同様だが、教育/自治体とその他への投資割合が、前年より高くなっている。

 国内クライアント仮想化ソフトウェア市場のベンダーシェアは、上位3社はマイクロソフト、シトリックス、ヴイエムウェア。総ライセンス数は238万9000ライセンスで、前年比38.4%増のプラス成長となった。

 IDC Japan PC、携帯端末&クライアントソリューション シニアマーケットアナリストの渋谷寛氏は、「クライアント仮想化第4世代を迎え、さまざまな企業がデジタルトランスフォーメーションの実現を目指す中、クラウド、モビリティ、仮想化技術を連携させたイノベーションが創発されるであろう」と述べている。