ニュース

ワッセイ、ネットブート型シンクライアント環境を実現する「Phantosys10」

 株式会社ワッセイ・ソフトウェア・テクノロジー(ワッセイ)は6日、シンクライアントOSの新版「Phantosys(ファンタシー)10」を同日より販売開始すると発表した。

 「Phantosys」は、ネットブート型シンクライアント向けOS。教育関連市場では、700を超える学校などで利用されているとのことで、クライアント端末からの情報漏えいを防ぐセキュリティ効果と、クライアント端末をサーバー側で一元管理できるTCO削減効果が大きなメリットとして評価されているという。

 前バージョンの「Phantosys5LV」を含め、Phantosysは、ネットブート型シンクライアントの課題だった起動時間を短縮したことが評価されていたがというが、今回の新版では起動時間のさらなる短縮を実現したという。またプリロード機能により、2回目以降の起動時間を大幅に短縮しているとのこと。

 さらに、大学などの大規模ユーザー向けに、イメージデータのキャンパス間同期をフルタイムで可能とした。各キャンパスに管理者がいなくても、メインとなるキャンパスでイメージ更新作業を行えば、ほかのキャンパスのクライアントPCが稼働中であっても、サーバー間のイメージの同期処理が可能なため、全キャンパスで常に最新のイメージで起動できる。

 なおPhantosys10は、マルチレイヤードノード方式により、1つのディスクイメージの中に異なるOSや環境をいくらでも持つことが可能。管理に必要な画面イメージを瞬時に作成でき、これらのイメージを自由に選択して起動を行えるなど、多様な運用スタイルを提供する。

 また、わかりやすいGUIで操作できる統合管理ツール「Phantosys コンダクター10」がオプションで用意されており、複数のサーバー群をまとめて管理する「サーバー管理」、クライアントをグループ別に整理して管理する「ユーザー管理」、イメージの作成や削除などを管理する「イメージ管理」、起動できるクライアント数を管理する「起動制限」といった機能を利用可能。また、スケジュール管理、リモートコントロールなどの機能も搭載する。