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NSRI、NTT、三井不動産の3社、都市ビッグデータとAIの活用を目指した共同実験を開始

 株式会社日建設計総合研究所(以下、NSRI)と日本電信電話株式会社(以下、NTT)、三井不動産株式会社は15日、都市ビッグデータとAIの活用を目指した共同実験を、日本橋室町地区において開始すると発表した。

 NSRIとNTTでは、都市のさまざまなビッグデータをエリアマネジメントに活かすため、AIを利用したエリア情報活用プラットフォーム「AI×AI(アイアイ、仮称)」の共同研究を行っている。

 今回、このプラットフォームの実現に向け、三井不動産との協働により実証実験に向けた事前調査として、オフィスや住宅、商業施設など多様な都市機能が集積する日本橋エリアのコレド室町1において人流を測定し、ビルのマネジメントデータと組み合わせた分析を行った。

 この結果、人流の時間・場所ごとの粗密に基づき、たとえば、空調を制御することで、来訪者が快適に感じられる体感温度レベルを維持しつつ、空調に使用するエネルギー消費量を大幅に削減する可能性を確認するなど、複数のエリアマネジメントの最適化のイメージを得ることができたという。

 NSRI、NTT、三井不動産の3社は、事前調査によって得られたデータをもとに、今後はコレド室町1以外の日本橋エリアにも調査対象を広げ、エリア情報活用プラットフォームを実際の計画・マネジメントに活かすための実証実験に取り組んでいく予定。

「コレド室町1」における人流把握結果(1mメッシュで時間あたり人密度を表現)
人流把握結果に基づくエリアマネジメントの最適化のイメージ