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日立金属の安来工場、BIプラットフォーム「QlikView」で生産管理データの分析を実施

 日立アイ・エヌ・エス・ソフトウェア株式会社(以下、日立INSソフトウェア)は25日、自社が販売する連想型インメモリBIプラットフォーム「QlikView」を、日立金属株式会社の安来工場に導入したと発表した。

 日立金属の安来工場は、「YSSヤスキハガネ」のブランドで金型・工具・刃物材料、自動車部品、エレクトロニクス材料、航空機・エネルギー材料など多岐にわたる製品を生産しており、複数の生産管理システムなどから製造実績日や仕掛品の在庫量などのデータを収集して、部門横断的に分析することで、リードタイム短縮や仕掛削減の取り組みを加速しているという。

 今回、安来工場では、各システムに散らばるデータを、日立のデータ統合・分析基盤「Pentaho」ソフトウェアを使って集約した上で、データの可視化や傾向分析を行う分析プラットフォームとして、セルフサービス型BIツールのQlikViewの導入を決定した。

 採用にあたっては、GUIの自由度が高く分析画面を開発しやすかったこと、高速処理を実現するインメモリ・連想技術を持っていたことが評価されている。

 安来工場の製品は、顧客に合わせ成分や寸法などの組み合わせが無数に存在し、それぞれの製品に合わせた製造工程のパターンがあるため、対象となる製品のデータを正確に特定した上で、さまざまな切り口で多面的な分析を行えることが求められる。QlikViewが持つテクノロジーは、こうした高度な分析ニーズに対して、重要な役割を担っているとのことだ。

 なお今後は、生産管理データに加えて、工場内のセンサーを活用したIoTデータへと分析対象を広げることで、総合的な分析プラットフォームに発展させていく予定。