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日本マイクロソフト、ユニアデックス、NTTドコモが協業、各社サービスを連携させたIoTパッケージを9月から提供

 日本マイクロソフト株式会社、ユニアデックス株式会社、株式会社NTTドコモの3社は21日、法人向けIoTビジネスの拡大に向けた営業活動および新たなソリューション開発における協業を開始すると発表した。3社のサービスを連携したIoTパッケージサービスを、2017年9月から共同で販売する予定。

 協業により実現するIoTパッケージサービスは、センサー機器などから収集したデータを、NTTドコモの「docomo M2Mプラットフォーム」を介してモバイル回線で閉域網接続し、セキュアなネットワークを利用して送信する。送信後のデータは、マイクロソフトのパブリッククラウド「Microsoft Azure」に蓄積され、ユニアデックスの「IoTビジネスプラットフォーム」上で可視化する。

IoTパッケージサービスの概要

 Microsoft AzureとNTTドコモのモバイルネットワークを閉域網で接続しているため、工場に設置した機械から収集した機密情報や、ヘルスケアサービスで取得した個人情報などを、セキュアな環境でクラウド上に送信できる。また、Machine Learning や IoT Hubなど豊富な機能を持つMicrosoft Azureを基盤に、あらかじめ可視化するメニューを厳選して提供することで、ユーザーは機器から取得したデータをワンストップで閲覧できる。

 3社では今後、連携サービスを通じて、製造業およびヘルスケア事業向けの新たなIoTパッケージサービスの開発・検討も進めていく。製造業については、製造設備の見える化に加え、作業員の動きや、体調をデータ化するなどの総合的な生産性向上に向けたサービスを検討。ヘルスケア事業については、介護や医療現場における需要拡大・人手不足という現状に対し、IoTを活用して患者の日常の健康状態や変化などを自動的に把握するサービスの開発や導入推進に取り組む。

 3社は、連携サービスを2020年度までに1000万台のIoT機器との接続をめざし、営業活動を行っていくとしている。また、サービスについては、5月10日から東京ビッグサイトで開催するイベント「第6回IoT/M2M展春」のNTTドコモブースで紹介する。