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NTTドコモ、法人向けIoTクラウドサービス「Toami for Docomo」

 株式会社NTTドコモは16日、日本システムウエア株式会社(以下、NSW)が提供するIoTクラウドプラットフォーム「Toami(トアミ)」を活用した新たなIoTクラウドサービス「Toami for DOCOMO」を、12月21日から法人向けに販売すると発表した。

 「Toami」は、IoT機器の稼働情報などの管理を必要とする法人向けに、クラウド上に簡易にシステムを構築することができるIoTクラウドプラットフォーム。

 NTTドコモとNSWで新たに開発した「Toami for DOCOMO」は、PCなどの管理画面で利用できる「Toami」のメニューから、あらかじめ多くの顧客に利用されている主要なメニューを選定してパッケージ化したもの。管理に必要な機能は、顧客が管理画面で設定をするだけで、すぐに利用可能となっている。

 機器から出力された情報を用途に合わせてメニューによりPCなどの画面上に表示する「Web画面機能」では、リアルタイムデータを表示する「メーター」、時系列データを表示する「棒グラフ」や「折れ線グラフ」など、11種類の表示メニューから選択が可能。情報の閲覧や編集などの権限をユーザーごとに設定するできる管理機能や、機器の障害を通知する機能、機器から収集されたデータをクラウド上に蓄積する機能、データをCSV形式で出力する機能などを備える。

提供イメージ
管理画面イメージ

 これまで顧客側で行う必要があったメニューや機能の初期開発が不要となり、IoT導入に関わる開発期間の短縮やコストの削減が実現でき、手軽に運用・導入が可能となると説明。業種を問わず、様々な分野で利用できるほか、初期費用が不要で、接続する機器数の規模によりプランも選択できるため、中堅・中小企業でも安心して利用できるとしている。

 提供プランは、複数社でサーバーを共有する「共有プラン」と、専用のサーバーを構築する「専有プラン」の2種類。共有プランは、接続機器数100台まで、1機器あたりの通信容量上限が月30MB、データベース全体の容量上限が30GB、最低利用期間が3カ月。専有プランは、接続機器数が制限なし、1機器あたりの通信容量上限が月50MB、データベース全体の容量上限が50GB(追加可能)、最低利用期間が6カ月。

 共有プランは初期費用なし、月額料金は50台まで6万円、51台~100台が9万円。専有プランは初期費用40万円、月額料金15万円。

 NTTドコモでは今後、「Toami for DOCOMO」をNTTドコモの回線管理プラットフォーム「docomo M2M プラットフォーム」と連携し、管理画面上で機器から通信回線まで一貫した状態管理や制御も行えるようにする予定。また、機器メーカーとの協業により、「Toami for DOCOMO」に接続できる通信機器も増やしていくとしている。

三柳 英樹