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IoT技術で美味しいビールの提供目指す、NTTデータとキリンが流量センサーを用いた実証実験

 株式会社NTTデータは5日、キリン株式会社と共同で、飲食店のビールディスペンサー(ビールサーバー)に流量センサーを設置し、飲食店でのビール消費量や洗浄状況のデータをリアルタイムに把握する実証事件を開始すると発表した。期間は同日より5月末日まで。

 この実証実験では、都内を中心とした複数の飲食店のビールディスペンサーに、流量センサーを設置。NTTデータが開発したIoTモニタリングシステムを用いて、ビール抽出・ビールディスペンサーの洗浄実施などのオペレーション種別を判定することにより、飲食店でのビール消費量や洗浄状況のデータを、リアルタイムに把握できるようにする。

 また、今回の実証実験で得られたデータを解析し、消費者への高品質なビール提供、飲食店の売上向上、営業担当者の飲食店サポート品質向上などの可能性について検討するとのこと。

 例えば、飲食店へビールディスペンサーの洗浄状況やビール消費動向の共有・提案を行うことで、サポート品質の向上が見込めるほか、鮮度の良いビールが提供できる、消費状況に応じた最適な樽サイズの選定に役立つことも期待できるとした。最終的には、美味しいビールの提供に伴ってビールの消費が促進され、飲食店の売上向上につながると期待している。

 また今後は、実証実験で得られた結果を踏まえて、NTTデータとキリンによる、IoTを活用した新しいビジネスモデルの共創を目指す。