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最新データベース「Oracle Database 12c 12.2」を提供、マルチテナント対応などをさらに強化

 米Oracleは6日(米国時間)、最新のOracle Databaseである「Oracle Database 12c Release 2(12.2)」を発表した。クラウドサービスをはじめ、「Oracle Cloud at Customer」、およびオンプレミスを含むあらゆる稼働環境向けに提供開始したという。

 最新のOracle Database 12.2では、独自のマルチテナントアーキテクチャとインメモリデータベース技術を強化してるのが特徴だ。

 このうちマルチテナントアーキテクチャでは、仮想的なデータベースであるプラガブルデータベースを、マルチテナント・コンテナ・データベースという大きなデータベースの上に載せる形だが、新版では最大4096(従来は252)のプラガブルデータベースをサポートしたため、データベース集約やSaaS環境において、大幅なコスト節減効果を得られるという。また、プラガブルデータベースのオンラインクローニングやリロケーションにより、俊敏性が向上するとした。

 一方のインメモリデータベースでは、性能が大幅に向上したほか、リアルタイムのインメモリ分析をActive-Standbyデータベースにオフロードできるようになった。

 さらに今回、可用性、性能、セキュリティ、開発者の生産性向上などに関連する300以上の新機能や機能拡張が実装されており、例えばネイティブのデータベースシャーディング、対応、Oracle Real Application Clusters(RAC)による拡張性強化、JSONドキュメントストアの強化などが行われているとのこと。