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ウイングアーク1st、大型店舗向け来訪者把握ソリューションなどを提供

リテール業界に特化した情報活用ソリューション「SmartRetailing」を立ち上げ

 ウイングアーク1st株式会社は7日、リテール業界向け情報活用ソリューションサービスにおいて、新ブランド「SmartRetailing(スマートリテイリング)」を展開すると発表した。第1弾として、大型商業施設やレジャー施設に向けた来訪者把握ソリューション「mobile VisitorCounter」と、店舗ごとの販売分析や顧客分析に特化したロケーション販売分析ソリューション「LocationViewer」を提供する。いずれも提供開始は3月7日から。

 ウイングアーク1stでは、「MotionBoard Cloud」「SVF Cloud」などのクラウドサービスに、長年培ってきた情報活用のノウハウ、第三者データなどのサービスを組み合わせ、業務・業種向けソリューションとして提供することに力を入れてきた。今回はそうした流れの中で、リテール業界向けの製品・サービスをSmartRetailingとして位置付け、ソリューションを提供していくという。

 新製品のうち「mobile VisitorCounter」は、大型商業施設・レジャー施設・ショールームなどの集客施設向け来訪者把握ソリューション。「モバイル空間統計」を利用し、施設のある調査対象エリアに「どんな人が」「どこから」「どれぐらい」来訪しているのかを把握できるほか、データをもとにした商圏範囲の特定、広告効果測定などが行えるという。

 来場者分析では、会員・非会員問わず、施設周辺に訪れている空間人口を把握でき、広告・キャンペーンなどの集客施策の効果測定が行えるとのこと。また、建物の中や地下空間、自動車の中など、従来の通行量調査ではカバーしきれない「目に見えない」空間人口を捕捉できるので、出店計画の候補地選定にも利用できるとしている。

 なお、このソリューションは、調査対象エリアの選択と目的に応じたデータプランを選ぶだけで手軽に利用開始でき、それぞれのデータプランでは、すぐに使える分析テンプレートが提供されるとのこと。

 価格は利用状況によってさまざまなだが、例えばモバイル空間統計定点観測プランの場合、MotionBoard Cloudが月額3万円、モバイル空間統計更新12カ月データが月額10万円。別途、初期設定費用が必要となる。

mobile VisitorCounterのサービス構成
テンプレートの例

 一方の「LocationViewer」は、小売業、飲食業、サービス業など、会員の顧客ロイヤリティを高めたいと考えているチェーンストア企業向けの情報活用ソリューション。

 これを利用すると、店舗ごとの売上状況を可視化して把握したり、地図やグラフにより売上状況を可視化したりといった、さまざまな確度や視点で売上傾向を把握可能。また、ポイントカードや会員証の住所情報から地理的傾向を把握することや、ターゲット人口情報や競合店舗の位置情報から商圏エリアのポテンシャルを把握することもできるとしている。

LocationViewerのサービス構成
活用例