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KDDI、生体認証技術の株式会社Liquidと資本業務提携

 KDDI株式会社は27日、画像解析やビックデータ解析を用いた生体認証技術の開発を手掛ける株式会社Liquidと資本業務提携契約を締結したと発表した。Liquidが実施する第三者増資割当による株式を、KDDIが12月28日に取得。KDDIがLiquidに約3億円を出資する。

 KDDIとLiquidでは、2016年6月27日から11月30日の間、ホテルに宿泊する訪日外国人向けに、指紋認証によりパスポートを提示することなく、チェックイン時の本人確認を可能とする実証実験「プロジェクト池袋」を実施した。旅館業法では、訪日外国人が宿泊施設にチェックインする都度、パスポートを提示することが定められているが、実証実験では一度指紋とパスポートの情報をLiquidのクラウドサーバー上に登録することで、その後はパスポートの提示なしで本人確認を行えるようにした。

 両社は今後、Liquidが持つ高度な生体認証技術とKDDIが持つ顧客基盤を活かして、生体情報による信用力の高い本人認証基盤の構築を目指すと説明。将来的には、ユーザーはより安心安全に、生体情報だけでさまざまなサービスを受けることができるほか、サービス提供者も本人確認の手法が広がり、新たなビジネスへの活用が期待できるとしている。