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LINEを用いて診察順を案内、富士通フロンテックが実証実験を実施

 富士通フロンテック株式会社は29日、SNSを活用した診察順案内サービスを構築し、11月7日から11日の期間で実証実験を行ったと発表した。

 同社では、LINE株式会社が提供する「Messaging API」を活用して、医療向け表示システム「MediTrendシリーズ」の診察案内表示盤システムをコミュニケーションアプリ「LINE」と連携させ、外来患者が診察待ち状況をスマートフォンで確認できるシステムを構築。MediTrendシリーズのモバイル端末呼出システムを導入している病院で、外来患者54人を対象に実証実験を行った。

 このシステムでは、外来患者一人ひとりに、診察順が近づいてきたことを案内する診察案内メッセージを配信したり、診察順番を確認するためのWebページ用URLをLINEのトークルーム上で通知したりでき、利用開始時の登録が容易、内容確認が容易で使い慣れているといった理由から、以前から提供されているメールを用いたサービスに比べ、高い利用率が期待できることが実証されたという。

 富士通フロンテックでは、今回の実験で得られた成果を反映しながら、聞きたいときにすぐに案内を返す機能の追加などによって利便性をさらに向上させた上で、MediTrendの追加サービスとして2017年度上期中の提供開始を目指すとしている。