ケイ・オプティコム、法人向けMVNOサービスで閉域網への接続メニューを提供

　株式会社ケイ・オプティコムは29日、携帯電話サービス「mineo（マイネオ）」の法人契約において、閉域網（IP-VPN）とセキュアで安定した接続が可能となるmineo「VPN-SIM（Dプラン/Aプラン）」と、IP-VPN接続メニュー「mineo接続回線」を発表した。12月1日より提供を開始する。

　MVNOによってモバイル通信/通話サービスを提供しているmineoでは、NTTドコモ回線（Dプラン）とau回線（Aプラン）から選択してサービスを利用できるが、今回、mineoのメリットはそのままに、インターネットを経由せずIP-VPNによるセキュアなモバイル通信環境を利用可能な、VPN-SIMとmineo接続回線を新たに提供するという。

　ドコモ回線・au回線のマルチキャリア対応、最大1000枚のSIMカードでのパケットシェアなど、mineoの便利なサービスをそのまま利用可能。昼時感の混雑時や混雑する店舗などでの利用を想定し、トラフィックが増加する場合に備えた一部帯域確保タイプも用意する。

　またこのサービスでは、顧客指定のプライベートIPアドレスをSIMに割り当てるため、顧客自身のネットワーク内の端末として管理できる点も特徴。ISDNによるバックアップ網の置き換えや、容量の少ないPOSデータなどの多拠点通信にも利用できるとのこと。

　VPN-SIMの価格例（税別）は、月間通信量500MBの場合、Dプランのシングルタイプ（SMSなし）が月額1700円、Aプランのシングルタイプが月額1700円。月間通信量5GBでは、Dプランのシングルタイプ（SMSなし）が月額2580円、Aプランのシングルタイプが月額2580円となる。

　mineo接続回線の価格（税別）は、通常タイプ（100Mシェア）がmineo接続回線ごとに月額2万5000円、一部帯域確保タイプは1M確保でmineo接続回線ごとに月額12万円から。mineo接続回線設定工事費は5万円となっている。