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東芝情報システムの「分析・予測支援サービス」、故障が少ない産業機械の故障予測にも対応

 東芝情報システム株式会社は7日、さまざまなデータを機械学習を活用して分析する「分析・予測支援サービス」を機能拡充すると発表した。これにより、故障の少ない産業機械についても故障予測が可能になるという。サービスは12月のリリースを予定する。

 製造業では、機械の故障による生産性の低下が売上に響いたり、保全のためのメンテナンス費が増大してしまうなど、機械の稼働率は業績に大きく影響する。このように、産業機械はいったん故障が発生すると多大な損失を伴うリスクが高いことから、東芝情報システムでも、「故障発生が少ない産業機械でも故障予測を行いたい」という要望を顧客から多く受けていたという。

 そこで今回は、「教師なしデータ」による分析・予測支援サービスの機能を拡充することで、稼働している産業機械の「いつもと違う何か」をあぶりだし、故障を予測・検出するサービスを開始する。

 このサービスは、製造業にはば広いユーザーを持つ同社ならではの観点と分析・予測技術を用いているのが特長で、コンサルティングを含むスモールスタートによる導入サービスと、稼働後も予測モデルを陳腐化させない運用サポートを、サービスメニューとして提供するとのこと。

 導入にあたっては、すでにあるデータを用いて東芝情報システムが分析を実施。その結果をユーザー企業に提示し、ディスカッションや見直しを行って再度分析する、といったサイクルを繰り返すことにより、予測精度を高めていく。

 また故障予測だけでなく、予測結果を生かした保全にかかわる周辺システムも含めて提供するとのこと。

 価格は月額40万円。