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Coltが国内ネットワーク基盤を刷新・増強、広帯域サービスの拡充図る

 Coltテクノロジーサービス株式会社(旧社名:KVH株式会社 以下、Colt)は25日、広帯域に特化した光ネットワーク網の刷新、およびレイヤ2ネットワーク網の増強を図ると発表した。10Gbps以上100Gbpsまでの広帯域サービス品目を拡充するほか、提供エリア拡大、異ルートでのダイバーシティなどを提供する。なお、2017年1月から段階的に、品目拡充および提供エリア拡大を行う予定。

 動画配信サービスなどのリッチコンテンツの増加、スマートフォンやクラウドサービスの普及といった要因から、国内でもインターネットトラフィックは増加し続けているが、さらにIoT、ビックデータ、AI(人工知能)、FinTechのような新しい技術を取り入れて新たなビジネスモデルを創出する動きが活発化しており、さらなるデータトラフィックの増加が見込まれているという。

 こうした背景から、ネットワークインフラの増強ニーズは依然として高く、高信頼で大容量のバックボーンネットワークを必要とするクラウドサービスのプラットフォーム提供事業者、コンテンツプロバイダー、インターネットサービスプロバイダー(ISP)に代表されるサービスプロバイダーや金融業界においては、10Gbps以上の広帯域ニーズが高まっているとのこと。

 Coltではこれらの点を踏まえて、光ネットワーク網の刷新およびレイヤ2ネットワーク網の増強を実施し、以前から強みとしてきた低遅延、高品質、バースト対応のサービスを、より高速・大容量に対応させるという。

 具体的には、光ネットワーク網である「Colt専用線サービス」を強化することで、メトロエリアでも100Gbpsまでのサービスを短納期で提供する。また東京~大阪間、千倉・丸山海底線中継所~メトロエリア間の接続において、異ルートでの冗長化構成を可能にするとした。

 提供開始は2017年1月の予定で、順次提供エリアの拡大を図る計画。なお、POP(Point of Presence:ネットワーク接続設備)拠点数およびデータセンター拠点数も約1.5倍に増強するとしている。

 一方、レイヤ2ネットワーク網の「etherXEN」では、サービス提供エリアにおいて10Gbpsクラスの広帯域サービス品目を拡充する予定。バックボーンキャパシティの増設単位は最大100Gbpsとなり、大容量のサービスを短納期で提供するのこと。こちらは、2017年第2四半期の提供開始を予定する。