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Kinectで客の行動を検知してPepperが多言語接客、マイクロソフトとSBクリエイティブが共同実験

「サンドラッグ池袋東口駅前店」での実証実験の様子

 日本マイクロソフト株式会社とSBクリエイティブ株式会社は21日、人型ロボット「Pepper」を利用した多言語型接客サービスの実証実験を共同で実施すると発表した。資生堂ジャパン株式会社とも協力し、首都圏のドラッグストア店頭に実験機材を設置する。

 今回の実証実験では、Pepperに加え、SBクリエイティブが展開するIoTソリューション「インテリジェント・ラベル」を組み合わせている点が特徴。同ソリューションでは、店頭の商品棚に設置したマイクロデジタルパネルにインターネット経由で情報を配信しつつ、モーションセンサー「Kinect for Windows」で客の振る舞いを分析する。この際、どの商品を手に取ったかが判別でき、その回数などをMicrosoft Azureへと送信する。

 Pepperは、クラウドでの分析内容などをもとに接客する。この際、日本語以外に中国語・英語でも案内が行える。

 将来的にはAI機能を強化。顧客の属性、行動パターン、感情などに基づいてどのような顧客対応ができるか、解析をすすめるという。

実験の概要。客が手に取った商品をセンサーで検知し、Pepperが説明を行う。客から話しかけられた言語に応じて、Pepperも説明言語を切り換える