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MS、デスクレスワーカーと管理者向けのアプリ「StaffHub」を発表

 米Microsoftは9月26日、自席を持たずに働くデスクレスワーカー向けの業務管理アプリ「StaffHub」を発表した。アプリのパブリックプレビューが、Office 365の法人向けプランを利用するユーザーを対象に行われている。

 StaffHubは、ホテルやレストラン、小売店舗、建設現場、工場、その他サービス業など、自席を持たずに働くデスクレスワーカーと、その管理者を対象としたアプリ。管理者は、チームの勤務スケジュールの作成や管理、業務に必要な関連情報の通達を簡単に行うことができ、デスクレスワーカーは、自分の勤務スケジュールやその他の重要な情報をモバイルデバイスから簡単に確認できる。

 管理者は、チームメンバーの勤務スケジュールの確認や新規作成、既存のスケジュールの変更が簡単にでき、画面上でセルをクリックして勤務スケジュールの詳細を入力すれば、いつでもスケジュールを追加できる。勤務スケジュールは同じようなパターンで繰り返されることが多いため、スケジュール全体を前の週からコピーして、それを基に作成することも可能。また、一部の範囲のみをコピーして他のメンバーの欄に貼り付けることもできる。

管理者はチームメンバーの勤務スケジュールの確認、新規作成、既存のスケジュールの変更を簡単にできる

 スケジュールを共有する準備が整ったら、「Publish」をクリック(タップ)するだけで、スケジュールや更新内容、注意事項が、自動的にStaffHubアプリを利用するチームメンバーに配信され、すべてのメンバーが常に最新情報を把握できる。

 デスクレスワーカーのメンバーは、その場でモバイルアプリからすべてのスケジュール情報にアクセスできるため、勤務中に休憩室の掲示板などを確認しに行く必要がなくなる。ホーム画面には大まかな今後のスケジュールや当日の重要な注意事項が表示され、他のメンバーのスケジュールも確認できる。また、管理者は会社の方針マニュアルやハンドブック、トレーニング資料などのコンテンツを、メンバーに簡単に配布することができる。

メンバーは今後の勤務スケジュールや当日の重要な注意事項などをすぐに確認できる

 メンバー間で簡単なメッセージをやりとりできる機能も備わっているほか、勤務時間の交換や他のメンバーへの交代の希望も管理者に簡単に提出でき、管理者はすべての希望の確認と承認を行ってスケジュールを管理できる。スケジュールが更新されると、関係するチームメンバーに自動的に配信される。

 StaffHubは、ウェブ版、iOS版、Android版のパブリックプレビューで提供されている。提供対象は、Office 365のK1、E1、E3、E5プランの各ユーザー。日本語を含む14言語で利用できる。各デスクレスワーカーと管理者は、Office 365アカウントを所有している必要がある。