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NTT Com、スマートデバイスからウェブアプリケーションへのセキュアな接続を実現する「Workspace Mobility」

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は、スマートフォンやタブレット端末から、業務で利用するウェブアプリケーションへのセキュアな接続やファイル編集を可能にする「Workspace Mobility」を、9月30日に提供開始する。

 Workspace Mobilityは、業務で利用している「Microsoft Exchange」「Office 365 Exchange Online」などのグループウェアや、SaaSやオンプレミスのウェブアプリケーションなどを、Workspace Mobilityのアプリ上から利用できるようにする製品。アプリへのログイン時に、顧客企業のActive Directoryを利用したユーザー認証と、利用する端末固有のIDによる機体認証を組み合わせた多要素認証によって不正ログインを抑止する。

「Workspace Mobility」の構成イメージ

 ログインした「Workspace Mobility」のアプリ内は、利用端末内の他のアプリやデータと隔離された状態のセキュアコンテナとして機能するため、会社と個人のデータ領域を完全に分離することが可能。セキュアコンテナ内のデータは暗号化され、外部へのコピーも禁止される。また、端末紛失時には個人領域を消去せずに、会社領域(セキュアコンテナ)のみをリモートワイプできる。

 各種ウェブアプリケーションは、セキュアコンテナ内のセキュアブラウザーから利用が可能。データをダウンロードせずに利用するため、情報漏えい対策となるほか、HTML5ベースの最新ユーザーインターフェイスに対応しており、快適な操作性も実現している。

 また、セキュアコンテナ内の専用ビューア/エディターではメールの添付ファイルも閲覧でき、暗号化保存したデータはオフラインでも編集することが可能なため、電波の状況によらずストレスなく作業ができる。

セキュアコンテナのイメージ

 サービスはSaaS型のため、スピーディーで安価な導入が可能。24時間365日での監視保守体制を含めた安価な月額料金で提供する。

 サービスの提供価格(税別)は、初期費用が1企業につき10万円、月額料金は基本利用料が1企業につき5万円、ライセンス利用料が1IDにつき1100円。Workspace Mobilityのシステム基盤と、顧客のウェブアプリケーションシステムを閉域網でセキュアに接続する仕様のため、別途、NTT Comの企業向けネットワークサービス「Arcstar Universal One」サービスの契約が必要となる。