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富士通、知財管理の効率化を支援する特許管理パッケージ「ATMS PMV」

 富士通株式会社は20日、知的財産ソリューション「ATMS(アトムス)シリーズ」のラインアップに、特許・意匠・商標などを管理する特許管理パッケージ「FUJITSU ビジネスアプリケーション ATMS PMV」(以下、ATMS PMV)を追加すると発表した。

 「ATMS PMV」は、これまで提供してきた特許管理パッケージ「ATMS PM2000」の後継に位置付けられる製品で、知的財産の権利化手続などの業務の効率化や、事業貢献に向けた知財管理情報活用の支援を強化した。

 具体的には、「まとめワークフロー」機能により、ファミリーに加え、製品や技術分類、管理部門などの単位に含まれる複数の案件について、特許化の必要性や特許取得後の権利維持などの検討をまとめて1つのワークフロー上で行うことができる。従来は1件ずつ行なっていた手続きを一括で行えるほか、単位ごとに特許の全体状況を把握できるため、手続きの漏れなどを抑制し、業務効率化を実現するという。

 同機能のグルーピングは、事前に指定した単位に従って自動的に実施されるが、フローの分割やまとめ直しは適宜行えるので、業務シーンに応じて検討の単位を柔軟に設定可能とのこと。

「まとめワークフロー」機能

 さらに、企業と特許事務所や現地代理人などの外部パートナー間で、特許管理業務のための情報共有やデータの同期が行える特許管理クラウドサービス「ATMS PROPAS」との連携に対応。企業と外部パートナーで、特許管理データのシステム登録業務の効率化や諸手続きの迅速化を実現できるとしている。

 また、例えば製品分類の中でも液晶といった特定の群にまで細分化して知財情報をまとめて管理し、液晶に関する特許の全体像や個々の関連性などを可視化できる機能を備えているので、所有する知的財産の権利維持の判断も容易に行えるという。

 なお、「ATMS PMV」では、知財情報を製品や技術、社内分類などのそれぞれの観点から、さらに細分化した群でまとめて管理する仕組みを採用している。これにより、その群ごとの特許情報の全体像や個々の特許の状況、特許間の関連度合いなどが可視化でき、新たな特許化の必要性や権利維持などの検討を容易に行えるとのことだ。

 「ATMS PMV」の価格は450万円(税別)から。富士通では、2018年度末までに15億円の売上を見込んでいる。

知財情報の群管理