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SAS Japan、探索的データ分析ソフトの最新版「JMP 13」

 SAS Institute Japan株式会社(以下、SAS Japan)は、探索的データ分析ソフトウェア「JMP(ジャンプ)」の最新バージョン「JMP 13」と、JMPにさらに高度な分析機能を追加した「JMP Pro 13」の販売を、全世界同時に9月21日(米国東部夏時間)より開始すると発表した。

 JMPは、主に企業の製品企画開発部門や品質管理部門、データ分析担当者や医師、大学および公共の教育、研究機関などにおいて統計学のリファレンス的ソフトウェアとして利用されているソフト。

 JMP 13では、統計的データ発見のスピードを上げる機能を追加し、一般化モデリング、決定的スクリーニング計画、信頼性、シミュレーション、統計的プロセス管理、消費者調査の機能を強化した。

 クエリービルダーではJMPテーブルの結合、要約、絞り込みが可能になった。仮想結合ではメモリ内でデータテーブルを物理的に結合せずにリンクさせることができるようになり、大規模なデータの分析を可能にした。また、ダッシュボードにより、複数のレポートを単一画面のなかで対話的に結合・共有ができるようになった。

 このほか、新しいインタラクティブHTMLオプションにより、レポートなどの共有機能を強化。工程のスクリーニング機能として、数百、数千の工程の管理図をスクリーニングし、確認が必要な工程を特定できるようになった。

 JMP Pro 13では、計算式デポプラットフォームを追加し、計算式の格納や管理ができるようになった。一般化回帰では、新たな検証基準、正則化の手法が追加。一般化回帰で打ち切りデータを扱うこともでき、さまざまな問題をモデル化できるようになった。このほか、Gauss過程モデルでは、当てはめスピードが向上し、より大きな問題が分析可能になり、アソシエーション分析では、所与の事象、レコード、またはトランザクションでともに発生する項目を特定できるようになった。

 JMP 13の動作環境は、Windows 10/8.1/7およびWindows Server 2012 R2/2012/2008 R2、Mac OS X 10.8~10.12。また、JMPの全機能を30日間無料で試用できるJMPトライアル版が、SAS Japanのサイトからダウンロードできる。