SAS、探索的データ分析ソフト「JMP 12」～データアクセスやクレンジングなどを改善

　SAS Institute Japan株式会社（以下、SAS）は25日、探索的データ分析ソフトウェア「JMP（ジャンプ）」において、新版「JMP 12」を提供すると発表した。JMPにさらに高度な分析機能を追加した「JMP Pro」でも、新版「JMP 12」を提供する。

　JMPは、さまざまな統計手法とグラフを動的にリンクさせ、数値や表だけでは発見できない関係性を明らかにする、探索的データ分析ソフトウェア。主に企業の製品企画開発部門や品質管理部門、データ分析担当者や医師、大学および公共の教育・研究機関などにおいて。統計学のリファレンス的ソフトとして利用されているという。

　今回の新版では、クエリの繰り返し実行と共有をプログラミングなしで可能にする「クエリビルダー」や、データのクレンジングをより効率的に行うためのユーティリティ、オプションを追加。また、モデルの作成や比較をドラッグ＆ドロップで実現する「ビジュアルモデルビルダー」、JSLに追加されたコンテナにより、1つのグラフで選択をして別のグラフのデータをフィルタリングできる「選択フィルタ」などが追加された。

　さらに、レポートやグラフをPowerPointへ直接エクスポート可能になり、プレゼンテーションの作成がより簡単になったとのこと。

　一方のJMP Pro 12では、被覆配列プラットフォームが追加され、ソフトウェア、回路およびネットワーク設計において、コストと時間を最小化する実験を生成可能。また、信頼性ブロック図の機能が拡張され、複数のコンポーネントから構成されるシステム全体の信頼性をインタラクティブに分析可能になった。