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NEC、企業や官公庁の基幹業務向けエンタープライズサーバー「NX7700xシリーズ」新製品

NX7700x/A4012M-4
NX7700x/A4080H-16

 日本電気株式会社(NEC)は12日、企業や官公庁の基幹業務を支えるプラットフォーム製品群の強化として、エンタープライズサーバー「NX7700xシリーズ」の新製品5機種と、業務アプリケーションの開発・保守の効率化を支援する「SystemDirector Enterprise」の機能強化を実施し、販売を開始した。

 NX7700xシリーズの新製品のうちラックモデルでは、4CPU搭載可能な高可用モデル「NX7700x/A4012M-4」、2CPU/1CPU専用ながら増設メモリの拡張性を確保した「NX7700x/A4012L-2」「NX7700x/A4012L-1」、コストパフォーマンスに優れた「NX7700x/A4010M-4」の4モデルを新たにラインアップ。CPUに最新のXeon E7 v4ファミリーを採用し、4ソケットモデルでCPU処理力を約20%向上した。

 NECの技術者による高可用Linuxサポートサービスセットを強化し、障害復旧検知の高速化や詳細化、ログ管理機能の強化を実現。Linuxシステムにおける障害原因究明スピードを格段に向上し、障害解決を迅速化した。

 高拡張性モデルでは、「NX7700x/A4080H-16」を新たにラインアップ。CPUに最新のXeon E7 v4ファミリーを採用し、CPUは最大16個(最大384コア)、メモリ容量は従来機種の2倍となる最大24TBまで拡張可能。複数のCPU同士を接続するクロスバーファブリックを強化し、ブレード1枚あたりのクロスバー帯域を拡大することでブレード間の通信を高速化した。

 仮想化基盤VMwareのサポートを開始。物理パーティション機能と合わせて活用することで、高信頼かつ柔軟なシステム統合基盤の構築を実現した。

 製品の価格(税別)は、NX7700x/A4012M-4が327万5000円から、NX7700x/A4012L-2が358万9000円から、NX7700x/A4012L-1が301万7000円から、NX7700x/A4010M-4が168万4000円から、NX7700x/A4080H-16が3301万3100円から。出荷開始日は9月30日(NX7700x/A4080H-16は11月初旬)。

 NECでは、社会ソリューション事業に注力しており、オープンな技術を活用した「NX7700xシリーズ」の強化に加え、メインフレーム「ACOSシリーズ」の強化やサポートを継続提供することで、幅広く進化する基幹システムに対するニーズに応えていくと説明。業務アプリケーション分析基盤の「SystemDirector Enterprise Asset Innovation Suite」についても強化し、これまでのACOS-4/COBOLプログラムに加え、新たにCOBOL/Sプログラムを中心とした業務アプリケーション資産の分析もサポート。今後、各種プラットフォームやプログラム言語への対応も順次拡大予定としている。

 SystemDirector Enterprise Asset Innovation Suiteの価格(税別)は25万円からで、業務アプリケーション数1000本のシステムに対する基本機能3カ月の利用料となる。出荷位開始日は10月17日。