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みずほ銀行、Facebook bot/Amazon Echoを使ったチャットボットや音声操作の実証実験を米国で実施

 株式会社みずほ銀行は15日、Facebookが提供する自動応答サービス「Facebook bot」を活用した新しいコミュニケーションサービスと、Amazonが提供する音声コミュニケーションサービス「Amazon Echo」を活用し、新しいバンキングサービスに関する実証実験を米国で実施したと発表した。

 実証実験は、AI(人工知能)を活用しながら、対話形式で金融情報を案内したり、各種金融サービスを提供する「CUI(Conversational UI)」の検証を目的としたもの。株式会社電通国際情報サービス(以下、ISID)および株式会社野村総合研究所(以下、NRI)と連携。みずほ銀行、NRI、ISI-DENTSU OF AMERICAが現地でプロトタイプを開発し、スタートアップ企業のAppSocially、ベンチャーキャピタルの500Startups、WILなどの協力を得て実施した。

 Facebook botについては、チャット形式による自動応答機能を活用し、みずほ銀行のホームページ上で新規口座開設などの手続きについて案内するチャットボットのプロトタイプを開発。既にサービス提供中の、専門オペレーターがチャットでサポートを行う「みずほMessenger」に接続した利用も可能としている。

Facebook botを活用した口座開設の画面案

 Amazon Echoについては、みずほ銀行のスマートフォン向けアプリと連携させ、音声による操作で残高照会などが可能なプロトタイプを開発。第一弾として、日本からの米国出張者向けのサービス展開(試行)を展望しているという。

Amazon Echo のマーケット(Skill)に仮搭載したみずほアプリ
AmazonEchoを活用した音声によるバンキング実験
AmazonEchoによる音声を通じたバンキングサービスと連動させた画面表示デモ(預金口座の残高表示)

 みずほ銀行、ISID、NRIでは、スマートデバイスやウェアラブル端末向けサービス、みずほMessengerなどの新しいサービスにより顧客の利便性向上を追求してきたが、引き続き、これらの取り組みを加速していくとしている。