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ブロケード、複数のSDNコントローラとスイッチとの連携をデモ

10Gbpsワイヤレートを実現した仮想ルータのデモも

 Interop Tokyo 2014のBrocadeブースでは、SDN関連ソリューションやOpenStackとの接続ソリューションなどを展示している。

 SDNとしては、オープンソースのSDNコントローラ「OpenDaylight」から、同社のOpenFlowスイッチ「Brocade NetIron CES 2000」をコントロールするところをデモしている。

 また、tail-f Systems社(スウェーデン)の「NCS」からのコントロールもデモ。NCSは、マルチベンダー対応のコントローラで、サービスモデルをXMLで記述したものから各ベンダー向けのコマンドを生成して設定する機能や、多数のスイッチを同時に設定するときに、データベースの2層コミットのように1台が失敗したら全台をロールバックする機能などを備える。なお、SDI ShowCaseのtail-f Systems社のブースでも、NCSとBrocade製品の組み合わせを展示している。

OpenDaylightやtail-f NCSからスイッチをコントロールする展示
OpenDaylightからのコントロール
tail-fからのコントロール
DDoS攻撃を検知してOpenFlowで該当トラフィックのQoSを絞る実験の紹介
SDI ShowCaseのtail-f SystemsブースでもBrocade製品の組み合わせを展示

 Brocadeのソフトウェアルータ製品「Vyatta」については、従来の「Vyatta 5400」に加えて新製品「Vyatta 5600」も展示している。Vyatta 5600では物理NICを使って10Gigabit Ethernetがワイヤレートで使えるパフォーマンスが特徴。そのため、コアルータのACLのオフロードやBGPルートリフレクタのオフロードなどに利用できるという。

ソフトウェアルータ「Vyatta」。10Gワイヤレート対応の新製品「Vyatta 5600」など

 OpenStackとの接続については、実際にOpenStackからBrocade製品をコントロールしているYahoo! Japanと共同で展示。VLANや仮想ルーティングインターフェイス(SVI/VE)、ACL、ロードバランサをOpenStackから設定しているという。これにより、新しいサービスなどのためのネットワークを、サービスの現場がセルフサービスで設定でき、管理工数を下げられるのが利点だと説明された。

OpenStackからのBrocade製品のコントロール。Yahoo! Japanとの共同での展示

 そのほか、ファブリックに対応した各種スイッチも展示されている。

Brocadeの各種スイッチ製品の展示

高橋 正和