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ついに悲願達成? Googleのモバイル通信サービス進出

3月中にサービス開始?

 New York Timesは、Googleが「Wi-Fiと携帯ネットワークのハイブリッドアクセス」の音声・データ通信実験を続けていると伝えている。Wi-Fiをメインとして、Wi-Fiエリア外に出たときには携帯ネットワークに自動的に接続を切り替える。この方式は「Wi-Fi first」と呼ばれ、安価なモバイル通信サービスを提供するスタートアップが採用している。

 Pichai氏は講演でも「われわれはWi-Fiと携帯電話ネットワークが一緒に、シームレスに動作することを考えている」「接続性動作の障壁を突破したい」と語っており、イノベーションを目指すことを強調した。新しい技術を投入するようだ。

 Wi-Fi接続のバックボーンになるとみられるGoogle Fiberは、既にミズーリ州カンサスシティ、ユタ州プロボ、テキサス州オースティンの3大都市圏に展開しており、さらに4エリアに追加拡大中だ。また、Googleはスマートフォン用動画コミュニケーションサービス「Hangouts」で、既存のテキストメッセージや音声通話を置き換えようと狙っているという。これらの中でMVNOは最後の空白部分を埋める重要なパーツとなるだろう。

 Wall Street Journalは3月5日、消息筋の話として、GoogleのMVNOは3月末までに開始し、接続できるのは最新の「Nexus」1機種に限定されると伝えた。

 同紙によると、Wi-Fi、Sprint、T-Mobileの3つのネットワークから最適なものを瞬時に選んで自動的に切り替える技術が必要で、スマートフォンのハードウェアとソフトウェアの綿密な連携が求められるのだという。

 本格展開までには、まだ、しばらくかかりそうだ。

行宮翔太=Infostand