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デジタルアーツ、NRIセキュアとセキュリティソフト事業で包括的協業

NRIセキュアから事業譲渡も

 デジタルアーツ株式会社は、NRIセキュアテクノロジーズ株式会社(以下、NRIセキュア)と、セキュリティソフトウェア事業における戦略的業務提携および事業譲受で合意したと発表した。

 両社のセキュリティソフトウェア事業における包括的な協業体制の構築によって、既存製品・サービスの連携・強化が可能となり、新たなメールセキュリティソリューションの提供が実現する。

 製品連携の第1弾として、デジタルアーツのメールフィルタリングソフト「m-FILTER」と、NRIセキュアのセキュアファイル転送/ファイル送信サービス「クリプト便」との連携機能を開発する。同機能は、グローバルに展開する企業を中心にニーズの高い、メールの添付ファイルからの情報漏えい対策ソリューションとして、2013年度下期に提供する予定。また、NRIセキュアのメール監査ツール「SecureCube/MailCheck」と「m-FILTER」の企画・開発において技術連携を行い、将来的に送信後のメール監視機能を強化するとしている。

 これと併せて、NRIセキュアの「SecureCube/Mail Adviser」「SecureCube/Labeling」をデジタルアーツへ事業譲渡し、メールセキュリティソフトウェア製品ラインアップの販売一本化と共同での市場開拓を進める。

 事業譲渡は7月1日付けで行われ、「m-FILTER」と「SecureCube/Mail Adviser」における販売の一本化を行う。これにより、メール送信前の注意喚起が強化されるほか、企業規模に関係なく幅広い顧客ニーズに対応することが可能になるという。

 また、「m-FILTER」と「SecureCube/Labeling」との連携により、将来的に添付ファイルの属性による送受信制御を視野に入れた製品開発を行っていく。

(川島 弘之)