ニュース

イオントップバリュ、PB商品情報の一元管理システムをForce.com上に構築

 株式会社セールスフォース・ドットコム(以下、セールスフォース)は6日、イオングループのプライベートブランド(PB)「トップバリュ」の企画・開発を行うイオントップバリュ株式会社が、「トップバリュ」商品全点の情報を集約し、企画から販売までのプロダクトライフサイクルを通して一元的に管理するシステムを、「Force.com」上に構築したと発表した。

 イオントップバリュでは従来、商品に関する情報は企画、製造、品質管理、物流、販売といった工程ごとに、社内各部署と外部協力会社との間で独自のシステムや表計算ソフト、紙媒体などを用いて管理していた。

 今回導入したシステムでは、このように個別に管理されていた商品情報をクラウド上データベースと連携集約し、このデータベースを中心として社内や製造委託先、バイヤー向けなど複数の専用ポータルサイトとして展開する。これにより、プロダクトライフサイクルを通してスムーズに社内外での情報共有が可能になり、商品開発の迅速化と品質のさらなる向上が可能になるという。

 今回のシステム構築にあたってはアジャイル型開発手法を採用しており、第一段階として、すでに販売されている商品および今後発売となる新商品まですべての商品情報をForce.com上に移行し、その情報を社内外で教諭する基盤の構築が完了している。今後は、商品の拡充に合わせてデータベースを拡張するとともに、工程間の情報共有や品質管理などの機能を順次追加・統合していく計画。

 これにより、イオングループが注力するアジア事業の拡大を視野に、アジア各マーケット向けの商品の迅速な開発と、商品数の大幅増にも対応する基盤を整備するという。

 また、イオングループでは自社で販売する国産牛肉の生産履歴を確認できる独自のトレーサビリティシステムを構築している。同システムをすべてのクラウドに移行するため、新たにForce.com上でアプリケーションを構築中とのこと。

(川島 弘之)