VMware上で稼働可能に、ログ管理の新版「RSA enVision 4.1」


 EMCジャパン株式会社は30日、セキュリティ・インシデント管理プラットフォームの新版「RSA enVision 4.1」を発売した。併せて、全シリーズにて値下げを実施する。

 enVisionは、さまざまなシステムやアプリケーションのログを収集・圧縮・保存し、一元的に統合管理するアプライアンス製品。集中管理下にあるログをリアルタイムに監視して不正アクセスが疑われる異常を早期に発見したり、収集データを活用してコンプライアンスを証明したり、効果的なセキュリティ・インシデント対応を実現するという。

 新版では、仮想アプライアンス版に対応。VMwareの仮想マシン上での動作を実現した。これにより、容易な冗長化や仮想環境での運用管理性を向上できるという。

 イベントデータの流用性も向上。enVisionが収集するログやイベントデータは専用データベースに保存されるが、このデータベースからイベントデータのエクスポートが容易になった。すでに利用中のレポーティングツールや分析システムにenVisionのイベントデータを取り込んで、多面的なレポートを生成し高度な分析が行えるという。

 このほか、レポーティングやクエリのパフォーマンスも強化。データ取り出しのためのフィルタ機能を追加することで、一時ファイルに必要なディスク容量を削減したほか、分散型モデル「RSA enVision 4.1 LSシリーズ」ではデータ処理専用サーバーを同時に複数利用可能にすることで、レポート生成全体の処理パフォーマンスを向上した。

 価格例は、500EPS(event/second)、最大収集可能デバイス数100の「RSA enVision 4.1 ES-560」が349万円(税別)から。旧価格は680万円(同)なので約49%の値下げとなる。

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