NTTデータ、ソフト開発のより良い職場作りを支援する環境改善サービス


 株式会社NTTデータは26日、ソフトウェア開発を行う企業向けに、より働きやすい職場作りを支援する「職場環境改善サービス」の提供を開始した。

 同サービスは、職場のメンバーが普段負担と感じている業務上の各種要員を把握できる「ストレスチェック」と、その結果に基づいてメンバーが主体的な改善を図り、職場の負担感を緩和する「職場環境改善プログラム」により、働きやすい職場環境の実現を支援するもの。

 ソフトウェア開発業務では、見積の難しさ、開発期間の短縮化、高品質を追求する緻密な作業、急速な技術進歩などが影響して業務上の負担感が高まると考えられており、これらを緩和して職場の生産性やメンタルヘルスの維持が重要な課題になっているという。

 同業務はチームで仕事を進めることが多いことから、負担感を緩和させるには、職場全体にアプローチする組織的な取り組みが有効で、またメンバーの自主性を重視する参加型の改善活動が効果を持続させるという。

 こうした背景から「職場環境改善サービス」を提供。サービスは2ステップで構成され、第1ステップは、ソフトウェア開発業務に特化した負担感を把握できる独自開発の調査票を基に、各メンバーがWeb上で行う「ストレスチェック」を提供する。これにより、開発現場の現状を定量的に把握できるという。「ストレスチェック」自体は10~15分程度で回答でき、1週間程度で結果がフィードバックされる。

ストレスチェックのフィードバックレポート例

 第2ステップは、ストレスチェックの結果に基づき、各メンバーが負担感を下げるための改善策を自主的に検討できるようサポートする「職場環境改善プログラム」を提供する。産業カウンセラーなどのスペシャリストが効果的な指導・アドバイスを行うことで、職場ディスカッションから改善策の実施までのプロセスを、無理なく、主体的に実施できるよう支援するという。

 最後には、再度ストレスチェックを行い、改善活動の効果を評価。第1ステップのみの実施、または第1ステップ実施後に対象となる職場を絞り込み、第2ステップを実施するといった利用も可能だ。

 同サービスの提供に先立ち、NTTデータグループ内において「ストレスチェック」を120の職場・1700名以上、「職場環境改善プログラム」を80の職場・1000名以上に対して適用し、負担感が10~15%緩和された実績があるとのこと。

 価格は個別見積。2013年度末までに累計180の職場・1800名への提供を目指す。また、現在はソフトウェア開発業務に特化したサービスだが、それ以外の職種についても順次拡大する予定。

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(川島 弘之)
2012/1/27 16:33