CTCT、サービスデスクツール「ITLifeGear」にクロス集計機能などを追加


 シーティーシー・テクノロジー株式会社(以下、CTCT)は5日、自社開発のサービスデスクツール「ITLifeGear」を強化し、同日より販売すると発表した。新版では、インシデントのクロス集計機能を活用することで、潜在的問題を短時間のうちに特定できるようになったという。

 ITLifeGearは、自社の運用サービス現場のニーズをもとに開発したサービスデスクツール。利用企業の業務にあわせてカスタマイズを行えるライセンス版と、初期コストや運用コストの軽減が可能なSaaS版をラインアップしている。

 新版では、運用サービス現場における報告書作成の負荷軽減と、インシデントの傾向分析を用いた迅速なシステム障害状況の把握を目的として、クロス集計機能(インシデント・問題傾向分析機能)を追加した。ITLifeGearで管理しているインシデント情報をもとに、ユーザー指定の期間で、さまざまな集計ができ、集計結果をExcelファイルでダウンロードすることもできる。

 これを利用すると、従来1~2日程度の時間をかけてExcelなどで作成していた運用定例会用の報告資料や、インシデント傾向分析資料を、数分で作成可能。また、インシデントを分析することでシステム障害・故障の傾向分析を行えることから、システムの潜在的な問題を特定し、障害の未然対処が可能になるとのこと。

 加えて新版では、承認フローをユーザーが自由に作成できる「ワークフロー機能」と、インシデント担当者の割り当てを管理する「インシデント割当機能」も、新たに搭載。従来は運用ルールでカバーしていた業務対応を、システム内で一元的に処理・管理できるようになるとしている。

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(石井 一志)
2011/9/5 17:13