バッファロー、フェイルオーバーに対応した法人向けNAS~8ドライブ搭載モデルも追加
株式会社バッファローは2日、法人向けNAS「テラステーションプロ」シリーズを同日より販売開始すると発表した。基本性能の強化やフェイルオーバー機能のサポートに加えて、6ドライブ/8ドライブ搭載製品を追加するなど、ラインアップの強化も図っている。出荷は2月下旬より順次開始され、価格は8万円(税別)から。
8ドライブ搭載の「TS-8VHL/R6シリーズ」 |
今回発売された「テラステーションプロ」では、ボックス型において、2ドライブ搭載の「TS-WVHL/R1シリーズ」、4ドライブ搭載の「TS-QVHL/R6シリーズ」、6ドライブ搭載の「TS-6VHL/R6シリーズ」、8ドライブ搭載の「TS-8VHL/R6シリーズ」を提供。4ドライブ搭載のラック型「TS-RVHL/R6シリーズ」とあわせ、計5シリーズをラインアップした。HDDは1TB HDD搭載モデルと2TB HDD搭載モデルが各シリーズに用意されており、計10モデルが提供される。
ハードウェア面では、デュアルコアCPUのAtom D510(1.66GHz)の採用、2GBメモリの搭載により、性能を向上させている点が特長で、HDD4基搭載の製品では、従来製品と比べてデータ転送速度(シーケンシャルライト)が約2.2倍高速化された。3台のPCから同時にアクセスされた場合も合計約106.8MB/秒と高速で、バッファローでは、大容量データの運用や多くのPCが接続するオフィスなど、処理スピードが重要視される用途に最適としている。
さらに、2台同時使用で冗長性を向上させる「レプリケーション+フェイルオーバー機能」に対応し、可用性に優れたシステムの構築が可能になった。レプリケーションは従来も行えたが、今回より追加されたフェイルオーバー機能によって、1台が故障してもバックアップ機へ自動で切り替えて動作を継続するので、ユーザーにシステムダウンを意識させることなく、継続してデータを利用できる。
HDDは従来同様のカートリッジ型を採用し、ホットプラグやホットスペアにも対応。RAIDは従来と同様0/1/10/5/6をサポートするが、6ドライブ/8ドライブ搭載モデルでは、データの可用性と容量の有効活用を両立させるRAID 6の効果をより発揮しやすくなっているという。
インターフェイスは、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×2と、USB 2.0×2、USB 3.0×2(8ドライブモデルを除く)を搭載し、外部HDDの接続にも対応する。
ボックス型の価格は、2ドライブ搭載の2TBモデル「TS-WVH2.0TL/R1」が8万円(税別)、4TBモデル「TS-WVH4.0TL/R1」が11万円(税別)。4ドライブ搭載の4TBモデル「TS-QVH4.0TL/R6」が13万円(税別)、8TBモデル「TS-QVH8.0TL/R6」が18万5000円(税別)。6ドライブ搭載の6TBモデル「TS-6VH6.0TL/R6」が19万8000円(税別)、12TBモデル「TS-6VH12TL/R6」が30万円(税別)。8ドライブ搭載の8TBモデル「TS-8VH8.0TL/R6」が22万円(税別)、16TBモデル「TS-8VH16TL/R6」が36万円(税別)。
一方ラック型は、4TBモデル「TS-RVH4.0TL/R6」が22万円、8TBモデル「TS-RVH8.0TL/R6」が34万円となっている。
4ドライブ搭載の「TS-QVHL/R6シリーズ」 | 2ドライブ搭載の「TS-WVHL/R1シリーズ」 |