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日本IBMとIJDS、協力会社や顧客と共創する「IBM地域DXセンター」を整備 地域のIT人材を育成

 日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は21日、日本アイ・ビー・エムデジタルサービス株式会社(以下、IJDS)の開発拠点「イノベーション開発センター」を、協力会社や顧客企業と共創する「IBM地域DXセンター」として刷新し、体制や人員を拡充すると発表した。

 日本IBMとIJDSでは、2014年に北海道札幌市に開発拠点を開設し、地域限定社員の採用やシステム開発手法の高度化などにより、地域から質の高いシステム開発を提供してきたほか、リモート開発の手法「Dynamic Delivery」、AIを活用したプロジェクトマネジメントを可能にする「Cognitive PMO」の活用、バーチャルでのガレージセッションの実施など、全国どこからでも開発プロジェクトにエンドトゥエンドで参加できるような取り組みも実施しているという。

 今回は、IBM地域DXセンターの整備により、地域のメンバーが専門性を生かしてリモートで全国の顧客のプロジェクトで共創し、先進技術を習得する機会をさらに推進していく考え。まず、北海道札幌市と沖縄県那覇市にあるセンターの人員を拡大するほか、3月には宮城県仙台市にセンターを新設する。今後は、九州などにも展開する計画で、IJDSと地域の協力会社をあわせた人材を、2024年までに2500名規模へと拡大するとしている。

 また地域のDX人財を育成していくため、地域の教育機関と連携し、DX(デジタルトランスフォーメーション)の基礎から実践に必要なスキルなどを、IJDSの実務担当者とのディスカッションを通じて学ぶ機会を提供する「地域共創DXワークショップ」も展開する計画で、まずは2月から北海道情報大学にて実施する。

 このほか、社会人のリスキリングを支援する社会貢献プログラム「SkillsBuild」においては就業の機会、障がい者向けインターンシッププログラム「Access Blue」では職場体験をそれぞれ提供し、人財育成を推進するとしている。