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OKI、車線ごとの渋滞や降雨雪時の立ち往生車両を検知する機能を追加した「AISION車両センシングVer.2」を販売開始

 沖電気工業株式会社(以下、OKI)は9日、映像AIソリューション「AISION車両センシング」の機能を向上し、車線ごとの渋滞状況や降雨雪時の立ち往生車両の検出、四輪車と自動二輪車の同時検出を可能とした「AISION車両センシングVer.2」の販売を開始した。

 AISION車両センシングは、道路を走行する車両の計数、速度検知、逆走探知などを行う映像AIソリューション。今回発売するAISION車両センシングVer.2は、道路安全管理の現場における課題に対応するため、ディープラーニング技術を高度化させ、これまで難しいとされていた誤検出防止機能を取り入れた、確度の高い渋滞検知、降雨雪時の立ち往生検知、四輪車と自動二輪車の同時検知を実現した。交通事故や道路の機能不全につながりうる事象を素早く確実に察知することで、道路の安全管理業務を効率化する。

「AISION 車両センシングVer.2」検出方法

 従来のAISION車両センシングと同様に、汎用性の高い学習済モデルを搭載し、AIの知識がない人でも簡単な設定で扱えることに加え、LTEや920MHz帯マルチホップ無線「SmartHop」などのインターフェイスに対応し、さまざまな設置環境において、各種IoT機器と容易に連携できる。

 また、今回の機能向上にあたって、道路の異常検出状況を監視センターの道路管理システムへ即時通知できる外部連携APIを開発した。連携方法としては、異常検出時に外部システムへ通知するプッシュ型APIと、保有する情報を任意のタイミングで取得できるプル型APIを提供する。

 AISION 車両センシングシステムVer.2の価格は、1セット68万円(税別)から。セット価格には、AIエッジコンピューター(AE2100)と車両センシングパッケージを含む、屋外BOX、カメラおよびその他機器(警告装置など)は含まない。

 OKIでは、道路の安全管理に携わる自治体や道路管理業者などを対象に、AISION全体として3カ年で100億円の売り上げを目指す。